それぞれの生きる道

サムネ用

 

(本記事はふるよに Advent Calendar 2022 – Adventarに参加させて頂いてます)

 

皆さんこんにちは、ワタゆたです。前回の記事は昨年のアドカレ記事です。お久しぶりです。

今回の記事は第八拡張が販売され、新たに二柱のメガミが登場し、さらに窮地に追いやられてる「闇昏千影の生きる道」の特殊勝利を狙おうと足掻くための記事です。お付き合いください。

 

生きる道の基本について書かれたyasuさんの記事です。この記事を読むための知識としてとても参考になります。とてもいい記事ですよ!



 

1、現代の生きる道

現在の降る代にで生きる道を狙うことは環境的に厳しいです。その理由として

①火力のインフレで割られやすい。

②5フレアがとても重い。

③生きる道を展開するタイミングが無い。

④偽装型の生きる道がばれやすい。

⑤新カード作成の際の「とりあえず生」

といった要因が考えられます。

こういったゲーム内外の要因で生きる道による特殊勝利は狙いにくくなっており、せっかく毒を宿しても「生きる道を狙わないほうが強い」「生きる道がカードプールにあるのが仕事」と言われているのが現状です。それぞれの理由について解説していきます。

①火力のインフレで割られやすい。

そのままの理由ですね、現代のふるよにでは生きる道が擦られた時期と比べても攻撃の数値、利便性が上がっています。単純にオーラダメージ3の攻撃が許され始めてますね。道対策で構築をゆがめなくても攻撃さえできれば割れてしまうメガミがほとんどです。

 

火力の象徴

②全力5フレアがとても重い。

生きる道は5フレアあります。チカゲちゃんを代表する切札ですからね。ただ、最近のふるよには火力のインフレに対応するためかリソース奪取も強化されています。フレア奪取、オーラ奪取どちらもつらいです。

リソース奪取の象徴

③生きる道を展開するタイミングが無い。

生きる道を展開するにはできればオーラ5、相手の手札0(毒のみ)で相手のフレアが少ない時を狙いたいところです。しかし、最近のふるよには、比較的低フレアの切札を複数回使用する構築が多く、かといってフレアが多ければ瞬間火力に変換してきます。なんで両立するのでしょうか…

加えて新メガミのシスイです。裂傷というギミックにより道の展開した返しのターンにオーラを削ります。オーラ裂傷でもライフ裂傷でもつらいです。道展開の基本である相手の攻撃をライフ受けして、返しのターンでの道展開ができません。犯罪者ですね。

道より早くて強度のある特殊勝利を狙いつつ、ボードからライフダメージを飛ばしてくるカナヱも道の天敵です。

辛い

④偽装型の生きる道がばれやすい。

生きる道のルートが取りにくいチカゲちゃんですが、ビートサポートとしては一線級で輝くことができます。毒を利用したハンドの圧迫は相手の行動を阻害し、相方の火力で押し切ることが可能となっています。この時の出張セットが飛苦無/毒針/遁術/毒霧/流転の霞毒の5枚です。偽装道のためには遁術/毒針/毒霧/抜き足/泥濘/道の6枚を採用し残りを攻撃札にするのが基本構築になりますが、ビートサポートとして輝くための流転の霞毒が抜けてしまっています。ハンデスと合わせて使用する方法もありますが…

そもそも③で説明している通り、軽量切札の使いまわしが多くなってきているふるよにで使用しやすい軽量切札を持つチカゲがフレアを貯め始めた時点で道狙いがバレます。隣がユリナサイネという大型切札を持っているなら多少ばれにくいですが、抜き足泥濘とかいうビートで全く仕事をしないカードを入れるよりも赤い札に変えたほうが10倍勝てます。

⑤新カード作成の際の「とりあえず生」

公式のブログで語られています。

bfpblog.bakafire.main.jp

新カード作成の際に切札対応になったらまず間違いなく生きる道と絡めたチェックが入ることでしょう。それも最優先で。結果として再起がついたり、即再起がついたり、対応でしか使用できなかったり付与だったりするのです。これらをかいくぐって使用して道を決めるのはおシャレポイントは高いですが、余計な苦労となります。

ただ、毒魂は爆誕したのでちょっとは緩くなっているのかもしれません。

生きる道と相性がよさそうに見えて結構厳しい最近の切札対応カード

また基本的にはどのメガミにも生きる道に抗うためのカードが何枚か存在しており、構築じゃんけんになることが多くなります。現状生きる道を決めるための障害が少なそうなメガミは炎、旗、櫂、兜、棹あたりでしょうか。それでも火力で割られるので注意は必要です。

 

このような感じで生きる道による特殊勝利を決めるための壁が大きくなってきており生きる道の成立が厳しいことがわかります。



2、(ちょっと特殊な)生きる道デッキ紹介~それぞれの生きる道~

道の決めにくさについてつらつらと語ってきましたが

そんなことはどーでもいいんです!

以下はデッキ紹介です。

ここではただでさえ決まりにくい生きる道のなかで通常の道構築とは違う初見殺し寄りの構築をいくつか紹介します。

私は以下に紹介するデッキを大会やフリプで使用し勝利したことがあるので全く勝利を放棄したわけではないです。勝率は低いですが…

(1)超低フレア構築

一つ目は極限まで使用フレアを減らした構築です。理想としては相手の山札一巡目が終わったあたりで道の展開に踏み切ります。かつては空箱(変形しないブラックボックス)や0招来(風神ゲージが0で開ける風魔招来孔)などでひっそりと存在していましたが、私は知らないです。なぜか弱体化してしまいました。強すぎたのでしょう

ここでは合計6(~6.5くらいの)フレアの生きる道デッキを3つ紹介します。

いずれも早さに特化した構築で相手にフレアを与えることを許しません。

山札一巡目の動きはマリガンで調節が効くため間合い4あたりで理想の攻撃ができるように動きたいはず。気持ちよく攻撃できるように誘導し、ライフで受けてフレアをためましょう。

この組み合わせをみたら警戒したほうがいいですよ?

・道新型

新型のちびキャラがないので代用

デッキ内容
切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

オムニスブラスター:フレア0。先開けしない場合は間合い3~であることに注意

サリヤズマスターピース:フレア1。バニスチで間合い1に行けるようになる。

通常札

遁術:有効な対面なら。

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:間合いロックを決める。

泥濘:間合いロックを決める。

バニスチ:間合い3からマスピと合わせて間合い1に行くため。燃料が5個しかない為、ウェビよりはこっち。

ロアリンク:集中力奪ってロックするため、先攻なら1Tでの使用もあり。

ターボスイッチ:最強対応。対応不可(通常札)が多いけれども…

入れ替え候補

毒針:当たるなら強い。二枚目の毒霧として使用。

ウェービングエッジ:間合い-2を目指すなら。

 

解説

変形しない燃料の回復予定もない生きる道片道切符。合計6フレア。一ターン目から開けられる赤マナとして名高いオムニスブラスターですが、このデッキは変形しないので消費が0!速攻で道を開けに行きます。

マリガンでは毒霧を引きに行く。毒霧があるならハンドにターボスイッチをもってこれるように祈る。

毒霧使用したら山札の残り枚数関係なく再構成し、毒霧を引いてくるように祈る。

ハンドはターボスイッチを抱えつつ残りはすべてAPに変換。オーラ5を優先。

ターン開始時4フレアあるなら再構成から道を展開しましょう。

 

・道仮面

仮面勾玉全盛期に桜花0/2対応反旗ライフ受け、返しに生きる道展開とかしてたデッキ。

 

デッキ内容
切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

たまゆらふみ:フレア1+集中力1。達成済みの構想を選択して虚空へ飛ばす。

ほかげきらぼし:紫0で使用するのでフレア0。弱体化してるけど大きな影響はない。

通常札

遁術:有効な対面なら。

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:間合いロックを決める。

泥濘:間合いロックを決める。

断行:全力化で使用して構想を置く。

残光:ピーピングハンデス。2ターン目のお供。コンセプトからはずれるが流転道もできる。

封殺:相手のフレアは少ないので、使用できそうな切札はわかりやすい。

入れ替え候補

毒針:当たるなら強い。二枚目の毒霧として使用。相手の再構成を狙って残光と合わせて使用することでデッキトップを毒二枚にできたりもする。

空想:間合いを一つ減らせる。

解説

紫0の道構築。ほかげきらぼしがフレア0で使用できる1AP湧いてくる。たまゆらふみとほかきらがナーフされて道2ターン目に2AP分失ってしまったのは結構痛いがまだ耐えている。

マリガンは断行を優先する。断行がある場合は毒霧を狙う。

全力化断行で粒立てか桜飛沫を置く。その後は毒霧使用したら再構成。

4フレア以上あるなら再構成から生きる道を使用。粒立てか桜飛沫を達成できる。

基本動作で一回纏えるのが少しオシャレ。

道二ターン目の有効札は多い。ほかきらを使用しつつ適切にロックしましょう。

たまゆらふみは達成済みの粒立てか桜飛沫を持ってきて虚空へ飛ばす。

 

・道算盤

生きる道以外のシナジーが薄目なのが悲しい

デッキ内容
切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

大衍算課手打表:0フレア切札対応。最大限効果を発揮するには1フレア必要。

源上安岐那の御明算:先に開けてもいいし、道2ターン目に回収しながら使用してもよい。基本的にライフで受けるため相場は下がり、大体は1フレア。

通常札

遁術:有効な対面なら。

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:間合いロックを決める。

泥濘:間合いロックを決める。

投機:フローを貯める。

算法:実質ステップ対応。

直接金融:初手で使用したい。

入れ替え候補

毒針:当たるなら強い。二枚目の毒霧として使用。

番狂わせ:フレア奪取できるが、相手のフレアがたまる前に決めるコンセプトのためアンチシナジー感はある。

恫喝:投資券として

解説

大衍算課手打表の0フレアがひたすらに偉い。相場はほとんど上がらない為、合計フレアは大体6になる。

マリガンでは直接金融を狙う。御明算使用済みならターン開始時3フレアからでも道が使用できる。オーラ4でも耐えてると思うなら狙ってみよう。

アキナのリソースを奪う能力が高いため、二回目の生きる道の展開を狙うこともできる。ロック性能は抜き足泥濘しかないので気合いで引いてきて頑張るしかない。

 

(2)宿し宿し宿し滅灯毒

二つ目は滅灯毒を採用した型です。至って普通の構築ではあるのですが、生きる道は滅灯の魂毒というカードを一番強く使うことができるデッキタイプだと思っています。そして滅灯の魂毒で送られる滅灯毒は長い間相手のハンドに居続けることができます。その効果を長い間与えるには…そう!初手で送るのです!

初手で滅灯毒を送るメリットを箇条書きで書くと

・長い間、滅灯毒を抱えさせることができる。

・間合いが遠いためオーラ0でも耐えられる。

・相手のマリガンを崩すことができる。

・滅灯毒で落ちたオーラを回収して前進拒否できる。

・その後の折衝でオーラ5の確保さえできれば、最初の3フレアの消費はなかったと思い込める。

・一度にためるフレアが少なくて済む。

あたりでしょうか。

デメリットとしては

・遠距離攻撃に当たってライフリードを取られる。

・切札が一つ埋まる。

・相手のオーラを開ける札として使用される。

・使いたいカードを伏せてしまう可能性がある。

などありますが一番大きいのは牽制の遠距離攻撃がライフに当たることかと思います。

…あれ???生きる道のためにどうせライフ受けするんだから誤差じゃね?

そんな思いで作られた滅灯毒採用型の生きる道デッキを紹介します。

総フレア数は8以上ですが最初の3フレア消費は無視するため、低フレア構築の亜種みたいなものです。(1)で紹介した超低フレア構築でも滅灯の魂毒と入れ替えればこの構築になります。

・道剣

殴ったほうが強いのは圧倒的事実

デッキ内容
切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

滅灯の魂毒:コンセプト。カムヰ相手だとこの滅灯毒は飲めない。

尸:低フレア、かつそのターンをしのぐには結構強い。即再起しないように注意。

通常札

毒針:紅刃を匂わせることで対応を切りにくくさせる。

遁術:対応として

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:間合いロックを決める。

泥濘:間合いロックを決める。

切り払い:最強対応。禁忌は上がりきらないうちに終わるので気にしない。

血晶乱流:カムヰで殴ると匂わせる布石。実質2纏い。

解説

マリガンは2Tに血晶乱流を使用できるように調整。最低限初手で伏せないようにデッキに眠らせておく。

初手は3宿し滅灯毒、2ターン目に血晶乱流を使用。その後は抜き足泥濘を見せずにフレアを貯める。禁忌ゲージが奇数の時にライフが5以下になるようにライフ受けしましょう。

・道騎

道が強い組み合わせ。

切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

滅灯の魂毒:コンセプト。

サリヤズマスターピース:フレア1。ウェビで間合い0に行けるようになる。

通常札

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:間合いロックを決める。

泥濘:間合いロックを決める。

ウェービングエッジ:マスピと合わせて間合い0に行くため。燃料回復はしない。

ロアリンク:集中力奪ってロックするため。

ターボスイッチ:最強対応。対応不可(通常札)が多いけれども…

スタント:爆アド通常札。

解説

毒騎はろぐさんの記事

logpoison.hatenablog.com

で詳しく書かれています。とてもいい記事。

今回のデッキはオメガバースト不採用という速度重視の毒騎道です。

対面想定はおもに書X。相手の森羅判証を無理やり開けさせるためのデッキです。

やることは簡単。初手はスタント宿し滅灯毒。そのあと毒霧(弛緩は送らないこと!)。再構成してもう一回ずつ使えば道展開はすぐそこだ!詭弁ケアを忘れずに!ライフ7ぐらいで展開できれば判証死を狙えるはずです。

 

(3)2ターン目スキップ

生きる道は相手の攻撃を2ターン耐えないといけません。その2ターン目を何も考えなくてもよくなればなんと素晴らしいことでしょう。最後はそんなデッキ達を紹介します。総フレアは総じて大きいものですが、2ターン目スキップのため宿してフレアを捻出します。

毒勾玉はフリプ含めて道勝利できませんでした。

・道魂

魂のちびキャラがないので鏡で代用

切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

滅灯の魂毒:他に選択肢がほとんどない。

彼女にとっての自我と決意:使用済み効果で何でも打消し。

通常札

毒針:毒を送る。

遁術:対応。

毒霧:毒を送るため必須。

幻影歩法:毒針を打ちに行く。

意志:対応。決意のもと

契約:対応。盟約のもと

見知らぬ世界:自分探しの旅へ

解説

実用的なギミック型の生きる道。通称家出。生きる道の中で一番強いのでは?

旅路の効果の中に付与札の納を操作するものがあり、そこで生きる道から納を落とすことで道展開後2回目の相手のターンの開始フェイズに生きる道が破棄されることで勝利となるデッキである。合計フレアは5+4+3+2の14フレアではあるが、最後の+2は色づく世界を2宿しして使用すればよいため実質12フレアである。

12フレアを貯めるのもそれはそれで大変ではあるが、自我と決意、滅灯の魂毒はどちらも先に開ける切札であるため使用できるようになったらとっとと使用してしまおう。案外何とかなります。

主な流れは

1ターン目:見知らぬ世界

2ターン目:毒霧+3宿しで意志か契約を残す。おすすめは契約。

3ターン目:再構成して自我と決意を使用。契約を盟約に変え盟約を使用(相手オーラ→自フレア)。

4ターン目以降:滅灯の魂毒を使用しに行く。無理はしない。盟約を使用したら再構成。このような流れでフレアを貯めるとよい。

道1ターン目を自我と決意と手札対応で耐えることができれば勝利である。

 

整ってさえしまえば成功率は高い。

生きる道の天敵だった対ウツロ(虚偽)に対して道が通せるのも大きい。

 

・道衣

決まれば強いが難しい。

切札

闇昏千影の生きる道:コンセプト

オリレテラレル:魚吊り

夜山恋離の成れの果て:聖戦

通常札

遁術:有効な対面なら。

毒霧:毒を送るため必須

抜き足:-1生きる道のために

泥濘:-1生きる道のために

嘘突き:近間合いでの攻撃札。

黒塗り:近間合いでの攻撃札。

弾き騙り:-2生きる道のために

入れ替え候補

首切り:これしか全力がないのでしゃがみたいときに

滅灯の魂毒:魚吊りがハンドに欲しいときに。生きる道の前にフレアを吐いてダストの足しにできる。

魚吊り:間合い-2を確実に狙うなら。

解説

生きる道の2ターン目を刻まれし衣の聖戦効果でやり過ごす構築。

合計フレアは14フレア。生きる道2ターン目は全力で宿せるため実質的なフレアはもう少し少ない。

このデッキはレンリメインで戦うように見せるのが重要です。可能な限り近距離にこもって戦います。

このデッキの道の最大パワーを発揮するためのネックは展開前の要求ダストです。

弾き騙り、抜き足、泥濘を展開し、(魚吊りの偽証を通して)成れの果てを使用。フレアを貯めつつ10-11個のダストを要求してきます。ただし通ってしまえばこっちのもの。再構成から間合い-1(偽証魚吊りを通せば-2)で生きる道が展開され、オリレテラレル(魚吊り)まで構えているので、まず攻撃が届かないはずです。この時成れの果ての上の納は2。黒塗りで対応してしまうとオリレテラレルが再起してしまうので注意。

1ターン目をしのいだら次に自分のターンが来たら成れの果ての上の納は1個です。つまり次の自分のターンまで刻まれた衣は聖戦になります。6フレアまで宿して使用してください。ダメージを受けないので生きる道勝利は目前です。
最後に同時に落ちる成れの果てと生きる道の解決順を間違えないようにしましょう。

ロマンあふれる構築で私は結構好きです。

 

3,終わりに

色々な生きる道デッキを紹介しましたが、どれも一発芸な感じは強いですね。楽しめていただけたのなら幸いです。他のアドカレ記事も面白いものやためになるものばかりなので毎日の更新が楽しみです。知見をください

この記事に関してなにかありましたらワタゆた(Twitterアカウント@watayutakko)まで連絡ください。

 

画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」からお借りしました。

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html